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■■ 中国茶豆知識! テーマ『ジャスミン茶って?』 ■■
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ジャスミン茶ってなんだか知ってますか?
『ジャスミンの香りがするお茶のことでしょ』
『ジャスミンの花をお茶にしたものでしょ』
『ジャスミンの花と葉っぱのお茶』
いろんな声が聞こえてきそうです。
中華料理店などでもよく出てくるジャスミン茶。近年はペットボトルでも数多くのジャスミン茶を見かけます。
私たちの生活にスッと溶け込んでいる、このあまりに有名な中国茶の正確な知識を持つ人が非常に少ないことに驚きを感じます。
そこで今回は皆さんにもジャスミン茶についての正しい基礎知識を知って頂きたいと思います。
◆ジャスミン茶はノンカフェイン?
日本でも5月から7月頃、強い芳香と共に花をつけるジャスミン。
中国ではジャスミンの事を『茉莉』といいますが 、日本では『茉莉』は数あるジャスミンの品種の中の1つを指すようです。
ですから中国ではジャスミン茶のことを
『茉莉花茶(モーリーファーチャア)』
といいます。
よく『ジャスミン茶はノンカフェイン』と言っている人がいますが、そんな方には衝撃的な事実を伝えなくてはなりません。
ジャスミン茶の原料は緑茶(もしくは烏龍茶)です!
そうです。ノンカフェインのはずはありません。
杏里(尾崎亜美作詞)の『オリビアを聞きながら』に
「♪ジャスミンティーは眠り誘う薬♪」
という歌詞がありましたが(ちょっと歳がバレますね・・・)
カフェインで眠りに誘われるとは尾崎亜美さんも相当のツワモノですね(笑)。
ちょっと話が横道にそれましたが・・・
◆どうやってできるのか?
ではどうやって緑茶が香り豊かなジャスミン茶になるのか?
それには茶葉の持つ特性を最大限に活用します。茶葉は消臭剤としても使用されるほど他の香りを吸引します。
その茶葉と強い芳香のジャスミンの花を同じ場所に置けばもう花がなくてもジャスミンの香りいっぱいの茶葉が出来上がります。
ですからしっかり着香した高級ジャスミン茶には、ジャスミンの花弁はほとんど入っていませんし、香りは鼻を衝くようなクドさが無く、
さわやかなやさしい香りです。
当店のお客様の中にもジャスミン茶を淹れたときの茶葉を
『ジャスミンの木の葉っぱ』
と思っている人は結構たくさんいらっしゃいます。
殆ど花らしいものが見当たらないのでジャスミンの葉っぱが芳香していると思われるようです。
この辺がノンカフェインと勘違いされる所以かもしれませんね。
しかし実際は前述のとおり緑茶なのです。
◆ジャスミン茶の存在理由
ジャスミン茶は中国北方でよく飲まれています。
北京に旅行された方はジャスミン茶と巡り合う機会が多かったのではないでしょうか?
中国人の殆どは緑茶を飲んでいる事は以前お話ししましたが、北方でジャスミン茶が定着したことには理由があります。
中国というと全地域でお茶が採れそうですが、北京を含めた北方地域ではお茶は採れません。
北方地域へは古来より南方の茶産地からお茶を運んできます。
緑茶は新鮮さを前面に押し出したお茶ですが、現在のように運輸事情が発達していない時代、何日も陽光に照らされながら北方まで緑茶を運ぶことは
確実に新鮮さを損なう結果を招きます。
北方に到着した茶葉は、香りは薄れ、味も新鮮味を欠きます。
そこで到着してからも香り豊かで美味しく飲めるお茶として採用されたのがジャスミン茶なわけです。
本来の緑茶の味わいは愉しめない替わりに、ジャスミンの香りのある新しい味覚に北方の人々は魅了されました。
ジャスミン茶(を含めた花茶)は新鮮な緑茶を味わえなかった人々の苦肉の策から生まれたお茶なのです。
対照的に茶産地に近接した中国一の大都会・上海では緑茶がよく飲まれています。
◆サンピン茶!?
話は一変して・・日本で一番ジャスミン茶が飲まれているところはどこでしょう!?
正解は沖縄県です!
沖縄ではサンピン茶の名で親しまれています。
サンピンは中国語の『香片(シャンピェン)』の音がそのまま残ったことが解ります。
[※香片は茉莉花茶と共にジャスミン茶の中国語での名称]
沖縄に行けば必ず巡り合えると言っていい程、定着しています。
サンピン茶は、沖縄土産としても売られていますが、実は殆ど福建省産のジャスミン茶です。
『泡盛のサンピン茶割り!』なんて言うのも普通に出てくる沖縄はさすがに往年の中国と琉球王国との交流の深さを感じさせますね。
■中華料理屋さんのジャスミン茶とは比較になりません! ◎茉莉龍珠 (→スッキリ味で人気!常に当店ベストセラーです)
https://www.chachanet.com/product/71
◎香片 (→台湾包種茶ベースのジャスミン茶)
https://www.chachanet.com/product/136 ==========================================================================================
中国茶豆知識! テーマ『ジャスミン茶って?!』いかがでしたか?
当たり前のように理解しているつもりのジャスミン茶も少し掘り下げると『?』の部分がありますね。
ジャスミン茶嫌いの方!これをきっかけにジャスミン茶を見直してみてはいかがですか!?
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ジャスミン茶ってなんだか知ってますか?
『ジャスミンの香りがするお茶のことでしょ』
『ジャスミンの花をお茶にしたものでしょ』
『ジャスミンの花と葉っぱのお茶』
いろんな声が聞こえてきそうです。
中華料理店などでもよく出てくるジャスミン茶。近年はペットボトルでも数多くのジャスミン茶を見かけます。
私たちの生活にスッと溶け込んでいる、このあまりに有名な中国茶の正確な知識を持つ人が非常に少ないことに驚きを感じます。
そこで今回は皆さんにもジャスミン茶についての正しい基礎知識を知って頂きたいと思います。
◆ジャスミン茶はノンカフェイン?
日本でも5月から7月頃、強い芳香と共に花をつけるジャスミン。
中国ではジャスミンの事を『茉莉』といいますが 、日本では『茉莉』は数あるジャスミンの品種の中の1つを指すようです。
ですから中国ではジャスミン茶のことを
『茉莉花茶(モーリーファーチャア)』
といいます。
よく『ジャスミン茶はノンカフェイン』と言っている人がいますが、そんな方には衝撃的な事実を伝えなくてはなりません。
ジャスミン茶の原料は緑茶(もしくは烏龍茶)です!
そうです。ノンカフェインのはずはありません。
杏里(尾崎亜美作詞)の『オリビアを聞きながら』に
「♪ジャスミンティーは眠り誘う薬♪」
という歌詞がありましたが(ちょっと歳がバレますね・・・)
カフェインで眠りに誘われるとは尾崎亜美さんも相当のツワモノですね(笑)。
ちょっと話が横道にそれましたが・・・
◆どうやってできるのか?
ではどうやって緑茶が香り豊かなジャスミン茶になるのか?
それには茶葉の持つ特性を最大限に活用します。茶葉は消臭剤としても使用されるほど他の香りを吸引します。
その茶葉と強い芳香のジャスミンの花を同じ場所に置けばもう花がなくてもジャスミンの香りいっぱいの茶葉が出来上がります。
ですからしっかり着香した高級ジャスミン茶には、ジャスミンの花弁はほとんど入っていませんし、香りは鼻を衝くようなクドさが無く、
さわやかなやさしい香りです。
当店のお客様の中にもジャスミン茶を淹れたときの茶葉を
『ジャスミンの木の葉っぱ』
と思っている人は結構たくさんいらっしゃいます。
殆ど花らしいものが見当たらないのでジャスミンの葉っぱが芳香していると思われるようです。
この辺がノンカフェインと勘違いされる所以かもしれませんね。
しかし実際は前述のとおり緑茶なのです。
◆ジャスミン茶の存在理由
ジャスミン茶は中国北方でよく飲まれています。
北京に旅行された方はジャスミン茶と巡り合う機会が多かったのではないでしょうか?
中国人の殆どは緑茶を飲んでいる事は以前お話ししましたが、北方でジャスミン茶が定着したことには理由があります。
中国というと全地域でお茶が採れそうですが、北京を含めた北方地域ではお茶は採れません。
北方地域へは古来より南方の茶産地からお茶を運んできます。
緑茶は新鮮さを前面に押し出したお茶ですが、現在のように運輸事情が発達していない時代、何日も陽光に照らされながら北方まで緑茶を運ぶことは
確実に新鮮さを損なう結果を招きます。
北方に到着した茶葉は、香りは薄れ、味も新鮮味を欠きます。
そこで到着してからも香り豊かで美味しく飲めるお茶として採用されたのがジャスミン茶なわけです。
本来の緑茶の味わいは愉しめない替わりに、ジャスミンの香りのある新しい味覚に北方の人々は魅了されました。
ジャスミン茶(を含めた花茶)は新鮮な緑茶を味わえなかった人々の苦肉の策から生まれたお茶なのです。
対照的に茶産地に近接した中国一の大都会・上海では緑茶がよく飲まれています。
◆サンピン茶!?
話は一変して・・日本で一番ジャスミン茶が飲まれているところはどこでしょう!?
正解は沖縄県です!
沖縄ではサンピン茶の名で親しまれています。
サンピンは中国語の『香片(シャンピェン)』の音がそのまま残ったことが解ります。
[※香片は茉莉花茶と共にジャスミン茶の中国語での名称]
沖縄に行けば必ず巡り合えると言っていい程、定着しています。
サンピン茶は、沖縄土産としても売られていますが、実は殆ど福建省産のジャスミン茶です。
『泡盛のサンピン茶割り!』なんて言うのも普通に出てくる沖縄はさすがに往年の中国と琉球王国との交流の深さを感じさせますね。
■中華料理屋さんのジャスミン茶とは比較になりません! ◎茉莉龍珠 (→スッキリ味で人気!常に当店ベストセラーです)
https://www.chachanet.com/product/71
◎香片 (→台湾包種茶ベースのジャスミン茶)
https://www.chachanet.com/product/136 ==========================================================================================
中国茶豆知識! テーマ『ジャスミン茶って?!』いかがでしたか?
当たり前のように理解しているつもりのジャスミン茶も少し掘り下げると『?』の部分がありますね。
ジャスミン茶嫌いの方!これをきっかけにジャスミン茶を見直してみてはいかがですか!?
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